カリフラワーとブロッコリーの違いをわかりやすく説明

野菜の品種
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カリフラワーとブロッコリーって何が違うの?🥦

カリフラワーって白いブロッコリーじゃないの?🥦

なるほど。

カリフラワーとブロッコリー、色はちがえど形は似ていて、イメージとしては色違いのブロッコリー?という感じですよね。

では今回は、カリフラワーとブロッコリーの違いをわかりやすく説明していきましょう!

この記事を読んでわかること
  • ブロッコリーの特性
  • カリフラワーの特性
  • カリフラワーとブロッコリーの何が違うのか
  • カリフラワーは白いブロッコリーじゃない

カリフラワーとブロッコリーの違い

ブロッコリー カリフラワー
科目・分類 アブラナ科・アブラナ目 アブラナ科・アブラナ目
白・クリームオレンジ紫・深紫
食感 もこもこ やわらか
香り強め
やや苦み
マイルドで
食べやすい
栄養 ビタミンC
βカロテン
スルフォラファン
ビタミンC
(加熱に強い)
食物繊維
価格 150~200円/株 250円~400円/株
収益性 高い やや低い

 

ブロッコリーの特徴

栄養価:ビタミンC、ビタミンK、葉酸が豊富
味:香りが強く、野菜らしい苦味がある
食感:モコモコ、シャキシャキ感
料理:炒め物、パスタ、グラタンに合う

ブロッコリーは「緑の栄養爆弾」「緑の抗ガン野菜」と呼ばれるほど、健康効果が注目されている緑黄色野菜です。

ビタミンCやβ-カロテン、カルシウムなどを豊富に含み、強い抗酸化作用を持っています。

特にブロッコリーの新芽(スプラウト)には「スルフォラファン」という成分が含まれていて、これが解毒作用やガン予防に効果があると研究されています

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そんなパワフルな「ブロッコリー」は、「ちょっと青臭いな〜」と敬遠されがちだったりします。

子供もいや~ってなりがちですよね(笑)

一方で、ボディビルダーや筋トレ民からは「筋肉の相棒」として溺愛されています。

たんぱく質の吸収を助ける働きがあるので、鶏むね肉とブロッコリーの組み合わせはまさに最強タッグ

好き嫌いが分かれる野菜ですよね、ブロッコリー。


カリフラワーの特徴

栄養価:ビタミンCが豊富で加熱に強い
味:クセがなくマイルド、ほんのり甘みも
食感:ホロホロ、やわらかめ
料理:ポタージュ、ピクルス、カレーの具、代替米(カリフラワーライス!)分類・科目から見た違い

カリフラワーは「白いけれど中身はしっかり」の代表選手。

ビタミンCの含有量はブロッコリーと同等レベルですが、特徴は「熱に強い」という点。

ブロッコリーは加熱で栄養が逃げやすいけれど、カリフラワーは茹でても炒めても損失が少ないため、調理の自由度が高いということなんですね。


ビタミンCのほかに、食物繊維やカリウムも豊富で、整腸作用やむくみ予防にも役立ちます。

味はとてもマイルドでクセがなく、子どもでも食べやすいのが大きな特徴。

ブロッコリーの“青臭さ”が苦手な人も、カリフラワーなら「これなら食べられる!」となることも多いです。

そして近年注目されているのが「カリフラワーライス」。


低糖質ダイエットや糖質制限ブームの流れで、白ご飯の代わりに細かく刻んだカリフラワーを使うメニューが大人気になりました。

カロリーも糖質も控えめで、しかもビタミン・ミネラルがしっかり取れるので“ダイエッターの味方”として世界的に脚光を浴びています。

ポタージュやシチューに入れると優しい甘みとクリーミーな舌触りを楽しめるし、ピクルスにすれば見た目も華やかで保存性もアップ⤴

「主張しすぎないのに、料理を底上げしてくれる」――まさに縁の下の力持ちタイプの野菜なんです。

カリフラワーとブロッコリーの違い

さて、ブロッコリーとカリフラワー、それぞれの特徴をみてきたところで、この記事の本題です!

カリフラワーとブロッコリーって何が違うの?🥦

違いをいくつかの観点からみていきましょう!

分類・科目から見た違い

実はブロッコリーもカリフラワーも、どちらも アブラナ科アブラナ属
つまり「親戚どころか兄弟」みたいな関係です。

ただし育種の方向性が違うんです。

  • ブロッコリー
     地中海沿岸でキャベツの仲間から分化。
     花蕾を「小房」で食べるように改良されたもの。
  • カリフラワー
     同じくキャベツの仲間から分化。
     花蕾を「ぎゅっと固めて」食べるように改良されたもの。

つまり両方ともキャベツの仲間(Brassica oleracea)なんですが、
食べる部位や品種改良の方向性で「似てるけど別物」になったんです。

分類・科目の違い
 どちらも「アブラナ科アブラナ目」
 - ブロッコリー:花蕾を「小房」で食べる
 - カリフラワー:「ぎゅっと固まった」花蕾を食べる

形状の違い

ブロッコリーは「小房が集まってもこもこ」していますが、
カリフラワーは「蕾がぎゅっと固まってます。

ブロッコリーもカリフラワーも形状は2種類あります。

花蕾を1つ大きくして食べるオーソドックスタイプ

則枝を増やして複数収穫する側枝タイプ。

ちょっと変わり種で、「葉を食べるタイプのブロッコリー」もありますが、これは珍しい品種になりますね。(ブロッコリーのみです)

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形状の違い
 - ブロッコリー:花蕾を1つ大きくするタイプ、側枝タイプ、葉を食べるタイプ
 - カリフラワー:花蕾を1つ大きくするタイプ、側枝タイプ、

育て方の違い

カリフラワーとブロッコリーは、育て方も違います。

ブロッコリー太陽を浴びて、緑になり栄養価も蓄えていきますが、
カリフラワーは花蕾を葉で包み、日に当てないようにすることで白く、美味しくしていきます。



じゃぁ、カリフラワーは日にあてたらブロッコリーになるの?🥦

残念ながら(?)なりません。

ちょっと黄ばんでくるだけです。

なぜなら、カリフラワーは元々、“緑の色素を持っていない”から。

そうなんだ~。

育て方の違い
 - ブロッコリー=たっぷりの日光で育てる
 - カリフラワー=葉で隠し日よけして育てる

栄養価の違い

栄養価でみていくと、どちらもビタミンCは豊富にはいってます。

そのほかの健康要素でいうと、ブロッコリーの方に軍配があがりますね。

ブロッコリー カリフラワー
ビタミンC 加熱に強い
βカロテン
カルシウム
スルフォラファン
(抗がん物質)
食物繊維
カリウム

 

栄養の違い
 - ブロッコリー=ビタミンC、βカロテン、カルシウム、スルフォラファン(抗ガン物質)
 - カリフラワー=ビタミンCは加熱に強い、食物繊維、カリウム

色の違い

さて、お次は私の得意分野「色」の違いでみていきましょう!

色ですよ色!←急に張り切る

ブロッコリーは「緑」が基本。

綺麗ですよね~!

この紫色は「アントシアニン」によるもの。アントシアニンは抗酸化作用もあるので、紫ブロッコリーは栄養価も高いのが特徴です。

あまり市場に出回らないレア品種になりますね!

ブロッコリーは、緑と紫、この2色です。

一方カリフラワー。

その色バリエーションたるや、なんと9色!

白、クリーム(定番)、オレンジ、きみどり、緑、赤、紫、深紫!!

まるで虹のようにカラフルで、ほんっとにワクワクしちゃいますね~!

見るだけでテンション上がる♡ほんとにキレイ~!

カラフルなカリフラワーの品種一覧はこちらでご紹介しています↓

色の違い
 - ブロッコリー=基本は緑(最近は紫ブロッコリーもある)
 - カリフラワー=白だけじゃなく、オレンジ・紫・緑などカラフル展開

価格・流通の違い

次は価格・流通を見てみましょう。

スーパーで見かける頻度で言えば、圧倒的にブロッコリーの方が多いです。

「サラダに便利」「彩りがいい」という理由から、年間を通して安定的に流通しています。

完全余談ですが、コストコに大パックで「ブロッコリーの冷凍」が売ってますよね。1.5kg。よく買ってます。

値段も比較的安定していて、特売だと1株150円〜200円程度で買えることもしばしば。

一方カリフラワーは、出回る数が少なめ。

日と時間と季節によっては、スーパーに売ってないなんてこともしばしば。

価格もやや高めで、スーパーだと1株250円〜400円前後することが多いです。

さらに華やかなカラフルなカリフラワーとなると、ほぼスーパーには出回りません。

直売所か、オンラインショップ、メルカリなどで購入することになり、カラフルカリフラワーの入手は困難です。

そのため「今日はちょっと特別に」「食卓を華やかにしたいとき」は、カリフラワーが選ばれることが多いかと思います。

価格・流通の違い
 - スーパーでの流通量はブロッコリーが多め
 - カリフラワーは「ちょっと珍しい野菜」扱いで価格もやや高め

収益性の違い

ブロッコリーは農家目線でも人気の作物で、栽培しやすく収量も安定、しかも価格も安定。

だから「収益性の高い野菜ランキング」でも上位に入っています。

一方カリフラワーは、収穫できるのが花蕾ひとつだけで側枝収穫が難しいため、ブロッコリーほどの収益性は期待しづらいんですね。

ただし、カラフル品種は飲食店や直売所で高値で売れることもある“ニッチな稼ぎ頭”になり得ます。

雪ねこ農園でも、ブロッコリーよりもカリフラワーの5色セット、などが良く売れます。(しかも高額)

収益性の高い野菜ランキングはこちらの記事でまとめていますので参考までに。

まとめ

いかがでしたでしょうか!

カリフラワーとブロコリーの違いを、いろんな観点からみてきました。

疑問があればコメントなどいただけると嬉しいです♡

ブロッコリーもカリフラワーも、作っても見ても食べても美味しい野菜なので、ぜひ皆さんのご家庭でも取り入れてみてくださいね!

では、また!